2025年04月09日
本日は、皆様方お待ちかねのコチラを。
たくさんのお問い合わせ、
ご反響、誠にありがとうございます!
とにかく色んな場所で話題にして頂き
非常に嬉しいですし、
こんな超スペシャルピースを買い付けることが出来たなんて
未だに夢みたいです。
この仕事をやってきて良かったと心より感じております。
何より、今回はこちらのアイテムをTVで取り上げて頂いたり、
雑誌でも大きく取り上げて頂いたりと、
業界従事者としても身の引き締まる思いを痛感しております。
カプリとボクたちに関って下さる全ての皆様方に感謝、御礼申し上げます!!
本日はいよいよ、
スーパーミュージアムピースの登場です!!

Late1800's ~ Early 1900's Dead Stock!!
驚愕の未使用、デッドストック!!
ここまで古い個体がまさか、
未使用、デッドで見つかるなんて!!
以下は既に、SNS等でご報告して参りましたが本日、再度改めて。
出所はオレゴン州在住のボクの知人が、
アイダホ州某所の古〜い民家の地下室から
見つけたもの。
かれこれ、30年近くこの仕事に携わってきましたし、
アメリカにはもう、何百回と飛んで参りましたが
恐らく、多くの皆様方がお察しの通り、
こんなことは間違いなく、今回が最初で最後でしょう。

もう~
驚嘆、驚愕、あんぐり。
よくぞ出てきてくれました!
よくぞ、ボクの元へ現れてくれました!
所有者は現在75歳になるこの家の家主さん
このデニムはその男性のお父さんがその昔に購入、
ずっと折り畳まれた新品の状態で納谷に保管していたものを息子であるこの男性が引き継ぎ、
現家屋の地下倉庫にずーっと仕舞い込んで、眠っていたもの。
それをボクの知人がこの地下室に入ることを許され、今回見つけたもの!!
いや〜
この2025年の現在に、こんな信じられないことって、まだあるんですね!
しかも、ここまで古いデニムが未使用、デッドストックで見つかるなんて
信じられません!!

最早、間違いなくミュージアムピース!!
誰もが否定することが出来ない、スーパーコレクタブルピースです!!
こんな状態で見つかるなんて本当に信じられません。
バックルバック部はウェストバンド部から
ラウンドしながら下に垂れ下がる古い意匠である点も見逃せません。
また、背部中央に配置された白い布パッチも見逃してはなりません。
どこをとっても、デニム好きには堪らない最古意匠を纏った博物館ピースです。

背面の白い布タグには
【 SCOWCROFT'S 】
PANTS CUT
Men's Rivete Oall
9oz の記載が確認出来ます。
“ SCOWCROFT'S ” と聞いて、
あれ??っとなった方、正解です。
そうです!
実は!!
以前に見つけた、下記写真の
ユタ州のブランドのあのチョアJKと同じブランドなんです!!

コチラです。
“ Scowcroft's Never Rip / JOHN SCOWCROFT & SONS CO. ”
LATE 1910's 〜 1920's のデニムカバーオール(チョアジャケット)
こちらのチョアJKのご紹介の際、既にSNSや当ブログでもご報告させて頂きましたが、
当該ブランドの創設者である “ JOHN SCOWCROFT ” は1880年にユタ州に移住。

ほどない時を経て、
彼の名と彼の息子たちの名を冠した “ JOHN SCOWCROFT & SONS CO. ” を
ユタ州 【 オグデン 】 にて創業。
創業当初は食品や菓子類を販売。
その後、1910年代頃〜同氏の息子たちを中心に “ Never Rip ” ブランドをスタート。
主に写真のオーバーオールやコート等のワークウェアを製造、販売。



つまり、当該個体は1910年頃~始動する “ JOHN SCOWCROFT & SONS CO. ” の
“ Never Rip ” シリーズ以前、
同氏の名だけを冠した、1910年以前の前身ブランドと考察することも出来ます。

このことは、パンツに付属するサスペンダーボタン(上記写真参照)に刻印された
★ A.M.A.& CO. ★ S.F. の刻印からも概ね実証することができます。
“ A.M.A.& CO. ” = “ Andrew M Arrmer ”
“ S.F. ” = “ San Francisco ”
同社がオーバーオール等を手掛けていたのは1907~1909年までの僅か2年間のみ。
(※1909年4月に同社が入居するビルが火災に遭い同社は同事業を廃業)

つまり、当該個体は “ A.M.A.& CO. ” が、
【 SCOWCROFT'S 】 ネームで
【 OEM 】 での請け負い生産をしていた個体ではないかと推定することが出来る一方、

上記の写真は
1910年3月1日に開催された、 “ A.M.A.& CO. ” のビル火災による
同社の廃業在庫オークションの記事。
写真及び、上記の情報等は当ブログの作成にあたり、
懇意にして頂いているお客様からの情報提供とご協力に頼るところも大きいのですが、
記載の通り、
【 2500ダースのデニム、ダック、ドリル生地の服 】
“ 600ダースのオーバーオールズ ” とあることから、
これらの中の1本であった可能性も否めません。
いずれにしても、
ここまでハッキリとある程度の出所背景が絞れる点も興味が尽きません。

W36×L29!!(実寸値)
※ タグ表記W42×L31ですが
これほどまでのサイズ誤差がある点、
また、その保存状態が新品のままであることから
恐らく当時のイレギュラー個体であった為、
このような状態で残っていたものと想像。
いろんな偶然が重なり、
おおよそ、100年以上もの悠久の時を超えて、
永い眠りから目覚め、ここ京都へ。

フロントボタンもムード満点です。

細部の美しき仕様は眼を奪われてしまいます。



フロントボタン、クロッチリベット下部。
共生地で股当てのように覆い被せる仕様だなんて初見です。

この仕様は
尻部まで覆うように被せて縫いつけられています。

コインポケットではなく、
所謂、ウォッチポケットの時代の仕様。

セルビッチは何とダブルサイド。

ここまで古いデニムが未使用、デッドストックだなんて信じられません。
もう、こんな機会は二度と無いでしょう。
更に、このような条件で存在することも他にないことでしょう。

バックポケット上部のステッチに注目。
二段のステッチが不均一で思いっきり歪んでますね~

以上、簡単ではございますが
写真等によるご報告はこれまでとさせて頂きます。
また、当該ブログの作成に関しまして、懇意にして頂いていますお客様からも
情報や資料等による御教示、ご協力を頂きましたこと、
ここに改めて深く感謝御礼申し上げます。

最後に当該デニムをご紹介下さいました日本テレビ様をはじめ、
長嶋一茂さま、かまいたち山内さま、濱家さま、
ならびに番組制作スタッフの皆様方、
そして、常日頃より懇意にして頂いています
クラッチマガジン編集長 松島さまをはじめ、
編集部スタッフの皆様方、
皆様方にお力添え頂き、盛り上げて頂き、こんなに有難いことはありません。
皆様方におかれましては重ねて御礼申し上げます。
ありがとうございました!!

それでは
我こそは!!なるお客様、
親愛なる貴方様からのアポイントメントを心よりお待ち申しております!!

Late1890's ~ Early1900's DEAD STOCK “ SCOWCROFT'S ”
DENIM PANTS(WAIST OVERALLS) / W. BUCKLE BACK & SUSPENDERS BUTTONS
¥16,500,000(税込)
営業時間 12時〜18時
店休日 火曜日、水曜日
※※ 一部の高額商品及び、【特別室】でのご対応となる
アポイント商品をご覧になりたい一般のお客様のご予約受付は
HPお問い合わせ欄よりご対応させて頂きます。