2021年08月30日
《 お客様へのお願い 》
新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、
店頭入り口にて入店制限をさせて頂いている場合がございます。
事前にご予約頂いているお客様のご入店を
最優先とさせて頂いておりますので、
ご入店出来ない場合や少々お待ち頂く場合がございます。
ご協力とご理解の程、宜しくお願い申し上げます。
なお、ご入店時はアルコール消毒・マスクの着用をお願いします。
(咳や風邪の症状、体調不良の方はご来店をご遠慮下さい。)
グループでのご来店は、2名様までとさせて頂いております。
混雑緩和&感染対策につき、ご協力をお願い申しあげます。
当面の間、12時から18時までの時短営業中です。
ご注意下さい。
(火曜・水曜は、店休日です。)
※注) 上記項目は新型コロナウイルスの感染拡大状況により、 都度変更させて頂きます。
最新の情報は弊社ホームページ、Instagramページ及び、Facebookページにて アップデートお知らせして参ります。 お手数ですが、ご確認下さいませ。
何よりも大切なお客様ならびに、近隣の皆様、 弊社従業員、またその家族の皆の安全と、 相互感染予防のための大切なお願いです。
何方様もご理解賜りますようご協力をお願い申し上げます。
皆様方、こんにちは。
お陰様でカプリWEBページ、
ここ数日、いつもに増して非常に多くのアクセスを賜っております。
発信する者として、これほど光栄で嬉しい事はございません。
本日もより丁寧に、より熱量高く参らせて頂きます。
そして、
本日も多くの皆様方が初見、
未だ見ぬ、高鮮度で価値あるアイテムをご紹介出来ましたなら幸いです。
それでは、じっくりとご高覧下さいませ。
本日はコチラ。
所謂、堅牢極厚仕様の 《 ハードリネン 》 素材を使用した素晴らしい逸品。
“ 欧州系のビンテージミリタリー ” 好きの皆様方の多くがご周知の
フランスやドイツのそれより、よりハードで、野性味溢れる素晴しい表情のリネンです。
カーキ色とはまた異なる、
淡い緑味のハードリネン素材は、ご覧の通りその迫力も実に満点。
1978年11月コントラクトの未使用、デッドストック個体。
1970's のエストニア (旧ソ連) の所謂、ワークJKになります。
当時の紙タグまで未だ、そのままの状態で付属、残存。
スタンピング等から、旧ソ連(占領)の時代の個体であることが確認出来ます。
タグ下段には1978年のロットを示すスタンピングも確認出来ます。
しかしながら、タグからもお分り頂ける通り、
《 旧ソ連時代 》 のものである事を示しながら、
エストニア軍のJKでもありません。
あくまでも当時のソ連の立場で謳うとするならば、
《 占領国エストニア製 》 の 《 エストニアのJK 》 といった方がより正確でしょうか。
実に興味深い限りです。
例えるならビンテージミリタリー市場やビンテージコレクタブル全般及び、
アンティーク市場でいうところの、
《 OCCUPIED IN JAPAN 》 や
《 MADE IN OCCUPIED JAPAN 》 のそれと同義。
“ OCCUPIED = 占領、占有の意 ”
つまり 《 占領国日本製 》 のそれと同義。
そんな、“ 占領国エストニア製 ” を意する、
1978年コントラクトのエストニアのワークJK。
紙タグ表面にはロシアとの国境に近い、
エストニア北部の “ イダヴィル群 ” にある
歴史上における重要軍事工業都市、SILLAMAE(シッラマエ) の記載も確認する事が出来ます。
因みに “ シッラマエ ” と聞いて、
歴史や世界史に詳しい方なら、ご存知の方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
そう。
第二次大戦期のソ連軍の侵攻によって、長く閉ざされた “ シッラマエ ” は別名、
“ 核軍事都市 ” 若しくは “ 閉鎖都市 ” の異名も。
その理由として、当時、この地で採掘されたウランを基に、
旧ソ連が崩壊する1991年まで “ シッラマエ ” では核兵器の生産が行われ、
原子力産業が発展、
米露冷戦期の1980年代頃をピークに、
多くの核兵器を他の欧州諸国に供給、輸出していたことがその名の所以。
そう考えると、
またそうした土地で、
このJKが作られた経緯や、歴史的背景を鑑みると胸が熱くなります。
まさにそこは 《 歴史を纏う 》 の世界。
《 一点モノ 》 ビンテージの魅力。
出所背景の見える服、匂いのある服って、やっぱり凄い。
安くて誰でも似合う服が手軽に買える時代、
延いてはそれが隆盛のファッション業界ですからね。
尚更のこと。
ボク個人的には。
上述の通り、
第二次大戦期のソ連軍の侵攻によって、長く閉ざされた “ シッラマエ ” も、
実は19世紀まで遡れば
元々は、フィンランド湾沿いに位置する風光明媚で長閑な土地柄故、
当時、東欧やロシアを中心に活躍した学者や、音楽家、
更に、劇作家たちの夏の保養地としてかつては知られた土地。
因みに、かの有名な 《 チャイコフスキー 》 が晩年まで永きに亘り、
夏の保養地として、“ シッラマエ ” に滞在、この地を愛したことは有名な話。
粗野にして素朴。
シンプルな付属ボタンもムード満点です。
《 チャイコフスキー 》 が晩年まで愛した、
フィンランド湾を望む、“ シッラマエ ” の風光明媚で長閑な夏の情景に想いを馳せて。
近影写真からも窺い知れる、粗野感溢れる 《 ハードリネン 》 の素材感も堪りません。
一部仕様意匠等はソ連軍のモーターサイクルコートにも酷似。
しかしながら、それらの多くは所謂、マキシ丈に近く、ロング丈。
何より、当該個体はミドル丈。
また、当該個体を1940年~1950年代頃の個体を謳うショップ様もしばしば見かけますが、
往々にしてそれに非ず。
更に、該当の年次では本来、ソ連の占領下にあるため “ エストニア軍 ” (単独軍) は存在せず、
よって、当該個体を 《 エストニア軍 》 とは呼称出来ません。
正しくは、《 占領国エストニア製、ソ連(軍)のリネンワークJK 》 といったところでしょうか。
お察しの通り、また当然の如く、
上述の歴史的背景からも1991年のソ連崩壊
➡ バルト3国独立(エストニア・リトアニア・ラトビア)までは、
ソ連の占領、支配下におかれていた為、
ソ連軍のユニフォームも製作したり、或いは自国でも流用した事は暗に推定できます。
その何とも言えない、
所謂、《 バルト3国 》 生産アイテムならではの、
素朴で粗野な雰囲気は昨今の被服にはない魅力と言っても過言ではありません。
未使用状態のデッドストックにして、
これほどまで肉厚で堅牢なハードリネンの経年変化って、
もう想像しただけでも、ワクワクしますよね。
保存状態も申し分ナシ。
各所、劣化や褪色、目視出来る範囲での大きなダメージ等、一切ございません。
ご安心の上、存分にご着用をお愉しみ頂けます。
良い意味での当時の未熟な染色技術を駆使して生産されたであろう、
当該JKの淡い緑味は、
ご着用と摩耗を繰り返すことで、
今の被服や、高級ブランドのそれにはない、
素晴しい経年変化や、何とも味わい深い表情変化をご体感頂ける事でしょう。
サイズ感的には、
おおよそL~XLくらいのイメージでしょうか。
背面も目立ったダメージや汚れ等確認出来ません。
素晴らしい保存状態。
近影写真でも
改めてその素朴にして、迫力満点の素材感をお分り頂けることでしょう。
ドイツやスウェーデン、
ロシアからの侵略や侵攻による独立や占領を繰り返したその複雑な歴史的背景故、
こうした、他の欧州各国では見かける事のない、
素朴でムード満点のビンテージアイテムが見つかるのでしょうか。
ここの皆様方はご存知の通り、ボクも数年前の買い付けで、
ハンガリーやチェコ、オーストリア等の東欧各国まで足を延ばしましたが、
コロナ後はもう少し足を延ばして、バルト3国を目指してみましょうか。
ビンテージバイヤーとして、また一人の服好きとして、
ボクのワクワクや興味、探求心は尽きません。
本日も長々と失礼致しました。
いつもお付き合い下さりありがとうございます。
¥75,680(税込)
スペシャルピース、エクスクルーシブアイテムが多数スタンバイしております。
ここだけでしか手に入らない、『 本物 』 だけが揃います。
そろそろ 『 価値あるモノを 』 。
【 残るモノを 】 。
京都 【 VINTAGE & NEW 】 カプリへ是非。
《 お知らせ 》
当面の間、12:00~18:00 の時短営業とさせて頂きますので
何卒、ご容赦下さいませ。
(毎火曜日、水曜日は店休日。)
※ 事前にご予約頂きましたお客様のご入店を最優先とさせて頂いておりますので、
お待ち頂く場合やご入店頂けない場合もございます。
ご協力とご理解の程、宜しくお願い申し上げます。